たまに、子どもからの仕送りを全額貯金しておいて、子どもが結婚するときにそのままお返しする親がいますよね。
それはなぜなのでしょう?子どものためを思っているのなら、今すぐ止めましょう。
子どもからの仕送りを貯金する親と、自分で貯金して結婚したい子どもの話
例えば、今すぐにでも結婚したいけれど、お金がないから100万円貯まったら結婚しよう!と考えているカップルがいたとします。
毎月2万円を仕送りし、毎月3万円を貯金に回すとします。
すると、100万円を貯金するのに34か月、つまり、3年弱かかってしまうのです。
3年かかってようやく100万円を貯金した子どもは、親へ結婚することを伝えに行きます。

お母さん、俺、彼女と結婚するよ。

まぁおめでとう!実は仕送りとして受け取っていたお金、全部貯金してたの。手を付けてないから、全部使ってちょうだい。

ま、まじかよ!
ここで喜ぶか、がっかりするかは子ども次第です。
なぜなら、親のためを思って渡していた仕送りが全然使われてないのだとしたら、それを自分の貯金に回していたらその分早く目標の100万円に到達していたことになるからです。
親へ仕送りをしつつ自分で貯金した場合は、子どもが100万円を貯めていた34か月間、親が仕送りとして受け取っていた2万円をすべて貯金に回しているので68万円貯まっていることになります。
反対に、子どもが親へ仕送りをせず、その分貯金することができたとしたらどうでしょう。
毎月5万円を貯金に回すことができ、20か月、つまり1年と8か月で100万円を貯金するという目標を達成できることになります。
約3年後、自分で貯めた100万円と、親が使わずに貯めておいてくれた68万円の計168万円を手にして喜ぶか、
約1年と8か月後、自分で100万円を貯めて、すぐに結婚するか
どちらを良しとするかを決めるのは子ども自身です。
親への仕送りが発生しなければ、子どもはその分のお金を自分のために使うことが出来るということです。
この記事で言いたいこと
- 子どものためを思って(又は驚かせようと思って)お金を貯めるのは止めましょう。
- 自分が生活に困っていないのであれば、子どもからの仕送りは受け取らないようにしましょう。
- 稀に、成人して働きだした子どもに向かって「今までの養育費を返せ!」なんていう親がいますが言語道断です。